税金・保険料・公共料金とクレジットカード

国民年金保険料のクレジットカード払いと2年前納のどちらがお得かを徹底比較

20歳以上で自営業者の方や社会保険に加入していないパート、アルバイト、無職の方などは「国民年金」に加入しており、保険料の納付義務があります。

この国民年金保険料を少しでもお得に支払う方法について、クレジットカード払いと2年前納という仕組みについてそれぞれを比較していきたいと思います。

 国民年金の保険料の納付方法(支払方法)

国民年金の支払い方法は

  • 現金納付(コンビニ/金融機関)
  • 口座振替
  • クレジットカード

この3つの方法があります。クレジットカード払いも可能になっていて、手数料はかかりません。そのため、クレジットカード払いをすることで、カード会社のポイントを貯めることができお得です。

また、保険料の納付のタイミングとして

  • 毎月払い
  • 6か月前納
  • 1年前納
  • 2年前納

という払い方があります。前納というのは前払いという意味になります。なお、前払いすることによって、保険料の割引を受けることができます。

前納による割引率は2%で、定期預金などの金利(0.1%弱)と比較しても高いため、金銭的な余裕があるのであれば前納の方がお得です。

国民年金保険料は2年前納+クレカ払いがお得に

いきなり結論になるのですが、国民年金保険料を最もお得に支払うのは2年前納+クレジットカード払いです。

古い情報だとクレジットカード払いは1年前納までしかできないので、割引が大きい2年前納(口座振替)が一番お得というように書かれているサイトもありますが、2017年(平成29年)4月より2年前納もクレジットカード払いが可能になっています。

つまり、2年分をまとめてクレジットカード払いすれば、保険料の割引&クレジットカードのポイントで二重にお得という事になります。

基本的にどのクレジットカードでもOKなので、ポイント還元率が高めのクレジットカードでの決済がおすすめです。

などが代表的ですかね。マイルを貯めている方は「ANAカード」や「JALカード」、「SPGアメックス」などもおすすめですね。

例外的に「前納」をお勧めできない人がいる

金銭的に余裕があったとしても「前納」を推奨できない人がいます。それは、今年に限って所得が少ない人です。

国民年金保険料は「社会保険料等控除」という形で所得控除が可能になっています。これは支払った年の所得控除になります。

  • 「所得」-「社会保険料控除」=「課税所得」
  • 「課税所得」×所得税率=所得税

となります。そして日本の税制(所得税率)は累進税率といって所得が大きくなるほど高くなります。今年の収入(所得)が小さい時にまとめて年金を支払ってしまうと、税効果が低くなります。

たとえば、20万円の年金保険料を支払ったとして、所得がゼロ(収入無し)なら控除する所得がないので税金は一円も戻ってきません。

一方で、所得税率が10%なら2万円分の税金が安くなり、所得税率が20%なら4万円安くなります。

つまり、「所得が高い人(時)にまとめて払うほうが税金の還付が大きい」という面も考える必要があるわけです。

たとえば、今年会社を辞めて自営業になったというような場合。今年の所得があまり見込めないけど、来年は所得が高くなる見込みというのであれば、今年前納するのでなく、来年前納するほうがお得というケースもあるわけです。

あと、生計を一にする親族なら保険料を払った人が所得控除申告できるので、共働きなら所得が高い方が代わりに払って申告するという方法もあります。

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クレジットカードが趣味です。色々なカードを作ってみたり活用方法を考えたりするのが好きです。ホームページ形式よりも一つのテーマを掘り下げることができるブログ形式に最近変更しました。