日経プラスワンがクロスマーケティングの協力で調査した結果によるとクレジットカードの年会費、いくらまでなら許容できるのか?という調査で全体の42%が年会費無料しか利用しないと回答し、20%が1000円未満と回答していたそうです。クレジットカードの年会費という部分については多くの方が費用が掛からないカードしか持ちたくないという意識が強いみたいです。
一方で同調査ではクレジットカードの特典として望むものに「旅行保険・ショッピング保険」「ホテルや航空機のアップグレード」「空港専用ラウンジの利用」「レストラン・料亭の特別予約」といった回答が多かったようです。
年会費無料でこれだけの特典を受けることができるのか?
この調査結果だけを見ると、内容としてはかなり贅沢な回答に見えますね。
年会費が無料ないしは1000円未満を望む一方で、充実した付帯保険や、ゴールドカードなどに多く見られるアップグレードサービスや空港ラウンジなどの特典を望むという一面があるようです。
年会費無料で保険が充実したクレジットカード
こうしたカードはいくつかあります。
「年会費が無料で海外旅行傷害保険が自動付帯するクレジットカード」の記事でも紹介していますが「エポスカード」などは年会費が無料ですが、海外旅行傷害保険が自動付帯しています。このあたりは年会費無料のカードでもけっこういい線いけますね。
また、ショッピング保険についても「ショッピング保険が充実した年会費無料のクレジットカード」でまとめましたが、「イオンカード」がかなりお勧めです。
ホテルや航空機のアップグレード特典
これを年会費無料で受けようというのはちょっと難しそうです。
シティホテルや航空会社はそれぞれ上級会員向けと同様のサービスを受けられるようなカードがあります。
たとえば「SPGアメックス」はシェラトンホテルなどのアップグレードなどの特典がもらえる上級会員資格であるSPGゴールドの会員資格が自動付帯します。他にも年1回の無料宿泊などのサービスがありますが、こちらの年会費はなんと31000円(税別)もします。
(参考記事:SPGアメックスはSPGゴールド会員付きの旅行者向けクレジットカード)
航空会社でいえば、国内の航空会社なら「ANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)」や「JALのJGC(JALグローバルクラブ)」などのクレジットカードを持てればそうした特典を受けられますがいずれも年会費は数千円必要です。さらに、だれでも取得できるわけではなく、航空会社の上級会員になっていることが条件です(ANAはプラチナ、JALはサファイア)。
だれでも取得できるカードでいえばアメックスの「デルタスカイマイル・アメックスゴールドカード」があります。
こちらは、デルタ航空の上級会員資格であるゴールドメダリオン資格が自動付帯しますが、年会費は26000円(税別)必要となります。
(参考記事:海外旅行が多い人にデルタスカイマイル・アメックスゴールドカードのメリット、デメリット)
レストラン・料亭の特別予約はプラチナカード級のサービス
このクラスになってくるとプラチナカードのようなさらに上級のクレジットカードのサービスになってきます。
アメリカンエキスプレスプラチナカードやJCB the Class、三井住友VISAプラチナカードなどのような年会費が5万円~10万円超といったステータスカードによく見られるようなサービスとなっています。
クレジットカードの年会費などは、固定費としてかかる費用になるのでできるだけ抑えるべきという面はもちろんありますが、それなりのサービスを受けたいのであればそれなりの対価が必要になるわけですね。